夏のボーナス

花2017-06-08
 夏のボーナスの時期がやってきました。
 
 税理士事務所でお手伝いするのは、ボーナスを払う側の計算です。

 中小企業では、ボーナスがないところや久しぶりに支払うところもあり、どうやって計算するんだっけ?と戸惑うこともあるので、順番に、計算してみたいとと思います。
 
 月給との違いは住民税の天引がないことで、社会保険料と源泉所得税を徴収することは同じです。

 賞与 ー 社会保険 - 源泉所得税 = 手取り額
 
 
≪1≫ まずは支給額(いわゆる額面)を決定しましょう。
 支給額324,000円、社会保険は賞与から天引き、42歳、建設業、扶養親族一人として計算してみます。
 
≪2≫ 次に、支給額から社会保険料を計算します。

 社会保険には、以下の3つがあります。
① 健康保険
② 厚生年金保険
③ 雇用保険

 ①と②は、標準賞与額(支給額から1,000円未満を切り捨てた金額)を使用します。

 324,800円から800円を切り捨てた324,000円が、標準賞与額になります。

 この標準賞与額に、健康保険、厚生年金の率を乗じて、それを2で割ります。
 2で割るのは、保険料率が事業主負担分も含んだものになっているからです。従業員さん負担分を計算するために2で割ります。

 中小企業に多い協会けんぽで健康保険を計算してみますが、健康保険は都道府県ごとに違いますので注意してください。

https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat330/sb3150/h29/h29ryougakuhyou4gatukara

① 大府市がある愛知県だと、平成29年3月分からの健康保険料額は、以下となります。
・介護保険第2号被保険者(40歳から64歳まで)  11.57%
・介護保険第2号被保険者に該当しない(上記以外の年齢) 9.92%

 年齢によって分かれているので、間違わないように気を付けましょう。
 42歳なので、介護保険に該当しています。

 (324,000円 × 11.57%)÷2 =18,743円(50銭以下切り捨て)

② 厚生年金は、一般の被保険者で18.182%ですので

 (324,000円 × 18.182%)÷2 =29,455円(50銭超切り上げ)

③ 雇用保険は、標準賞与額を使用せず、支給額に建設業の雇用保険料率をかけます。
 一般と、農林水産業、建設業はそれぞれ違います。

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000159618.pdf

 (324,800円 × 0.4%) =1,299円(50銭以下切り捨て)
 
≪3≫ 最後に源泉所得税を計算します。

 賞与から社会保険料を控除した金額に税率をかけますが、賞与の源泉所得税は、毎月の徴収額とは計算が違います。
「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」で確認してください。

https://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/gensen/zeigakuhyo2016/data/15-16.pdf

 賞与を計算するのですが、必要なのは前月の給与と前月の社会保険料、扶養親族の数となります。

 前月の給与が30万円、社会保険料が45,828円(30万ー45,828円=254,172円を表のなかで探してください)、扶養親族が一人の場合
「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」で、4.084%に該当します。

 {324,800円ー(18,743円健康保険+29,455円厚生年金+雇用保険1,299円)}×4.084% = 11,243円

 賞与額が同じでも、前月の給与が違えば税率が変わることがありますので、しっかり確認してください。
 
≪4≫ 手取り額

 324,800円 -社会保険料合計49,497円 -源泉所得税11,243円 =264,060円
 
 いかがでしたか?

 社会保険の料率が毎年のように変わるので、計算は面倒ですが、従業員さんにとっては大切な賞与ですから、がんばって計算してくださいね。
 

 

2017年 7月 10日 更新 | 046BLOG

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