ダイレクト納付とは、電子申告をした後に、預金口座からすぐに又は指定した期日に、口座引き落としにより税金(国税のみ)を電子納付する手続きです。
所得税と個人の消費税にも口座振替で納税する手続きがありますが、この場合は振替日は決められており、納付する日を指定することはできません。
ダイレクト納付は、原則すべての税目で使用することができますし、上記の通り、納付日を指定することができます。
引き落としする口座は、昨年までは一口座のみでしたが、平成30年1月4日(木)から、預貯金口座ごとにあらかじめ「ダイレクト納付利用届出書」を提出することで、複数口座を選択することができるようになりました。
例えば、経費にならない所得税はプライベート口座で、経費となる消費税は事業用口座で納付するというように、税金の種類別にダイレクト納付することが可能になります。
ダイレクト納付の利用は、e-Taxの利用可能時間内であること、ダイレクト納付が利用できる各金融機関のオンラインサービス提供時間であることが必要です。
また、ダイレクト納付利用届出書を提出してから利用可能となるまでは、金融機関により最短15日から1か月程度かかるので、余裕をもって準備してください。
対面の店舗をもたずインターネット上の取引を中心として営業している、いわゆるネット銀行は、7月20日時点では対象になっていないようですが、随時更新されているようですので、対応している金融機関一覧で確認してください。
https://www.nta.go.jp/taxes/nozei/nofu/kinyu.htm
毎月10日までに納付が必要な源泉所得税は、ダイレクト納付は非常に便利です。
ダイレクト納付利用届出書を提出しても、従前どおり納付書で納付することも可能ですので、一度試してみてはいかがでしょうか。